身近な象牙製品なら毎日使うお箸があります!

「身近な象牙製品なら毎日使うお箸があります!」

箸コラム

|はじめに

象牙製品というと、大きなお屋敷の和室床の間に飾られた牙の彫刻を施した工芸品を思い浮かべる方が多いと思います。根付などの工芸品として知られている象牙ですが、毎日の暮らしの中で使えるものも多いのです。印鑑については実印などでお手元にお持ちの方もいらっしゃるでしょう。今回は日々の食事に欠かせないお箸についてご紹介いたします。

|象牙の箸の優れたところ

まず、第一に象牙の箸は口当たりがいい事が挙げられます。口当たりがいいということは箸という道具の使い道を考えると最も重要なポイントです。また、象牙の大きな特徴は、使えば使うほど象牙の色がいわゆる飴色に変わることです。人間の手に触れることにより、体から出る汗や油などにより変色するのではないかと考えられています。象の長寿にあやかった敬老の日のギフトにはもちろんのこと、時間が経つほどに色合いが変わっていくことの特徴から、人生の時を紡ぎ、月日を重ねてますます輝いて、という意味もあり、結婚のお祝い品として選ばれています。

|象箸玉杯(ぞうちょぎょくはい)という言葉の意味

贅沢な心が生まれ始めること、贅沢な生活を言い表す言葉。または、贅沢な欲求が生まれ始めること。象牙の箸と宝石の杯という意味から。
古代中国の殷の名臣の箕子は、主君の紂王が象牙の箸を作ったことを聞き、箸だけでは満足できずに宝石の杯を作り、それに合わせ食事や住居も贅沢になっていき、最後には世界の全てのものを集めても満足しなくなるだろうと恐れたという故事から。
(出典http://yoji.go-kanken.com/yojif/2694.html)
はるかかなたの昔から象牙の箸は贅沢品だったことがわかります。

|象牙の箸の価格

長寿や結婚のギフトとして贈られる品ですから、驚くほど高価ではありませんが、3万円以下で購入できるものから、高価なものは10万円以上するものもあります。長年にわたり使用できますので、その価値を考えると高くはないのかもしれません。

|まとめ

手に馴染みやすく硬さも程よい象牙の箸。希少なものですので、長く使い続けたいものです。象牙のお箸で毎日の食事をとる、すこしリッチな感じがします。些細なことかもしれませんが、そんなことこそ素敵なことなのでしょう。

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職人直伝! 象牙の保存方法とは

「職人直伝!象牙の保存方法とは」

コップ 象牙コラム用写真|はじめに

根付の素材としても知られている象牙はとても堅い素材です。しかし象牙が割れるということを知らない人も多く、職人側からするととても心配だそうです。

|一番の敵は乾燥 切断後が要注意

象牙原木の状態では象牙の表皮がある為、めったにひび割れや割れることはありません。切断して彫り始めてから乾燥で割れないように注意をはらいます。

|職人がおこなう象牙の乾燥対策とは

・仕事場には必ず湿度計を置く
・冬期は必要に応じて水の入った容器をストーブにかけ、湿度を保つ

|販売後の保存方法について

冬期の暖房の効いた室内にむき出しで象牙作品を置くと夜間の温度差で割れることもあります。乾燥防止対策としてはケースの中に水の入ったコップを置くと、ほとんど割れることはないようです。

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